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セルビア・ブチッチ大統領が辞任表明

セルビア2026-09-27国内政治

概要

2026年9月27日、セルビアのブチッチ大統領は大統領職を辞任すると表明した。長期にわたる大規模な反政府抗議運動が続くなかでの決断であり、ブチッチ氏は辞任後に実施される早期議会選挙に出馬し、首相職を目指す意向を示している。同氏が率いるセルビア進歩党(SNS)を率いて議会選挙に臨む構えで、大統領から首相へと権力の軸足を移す戦略とみられる。

背景

ブチッチ大統領は2017年から大統領職を務めており、その前は首相として国政を主導してきた。司法の独立性やメディア規制、汚職疑惑への批判が国内外から積み重なり、2024年末には鉄道駅の崩落事故を契機に大規模な抗議運動が勃発している。学生主導の抗議活動は各地に広がり、政権の腐敗や強権的な統治手法への不満が高まってきた。セルビア憲法は大統領の3選を禁じており、ブチッチ氏は続投が制度上不可能な状況となっている。

影響

セルビアの政治的混乱はバルカン半島の安定と直結しており、EU拡大プロセスやロシアの影響力の消長に波及しうる。新政権がEU加盟路線を加速させるか、ロシアとの関係を維持するかによって欧州の地政学的バランスが変化する懸念がある。日本への直接的な影響は限定的だが、欧州の不安定化が広域的なリスクとして間接的に波及しうる。

今後の注目点

10月25日の議会選挙でブチッチ氏率いるSNSが過半数を獲得し、首相に就任できるかどうかが最大の焦点となる。野党・市民社会が反ブチッチ票を結集できるか、また選挙の公正性に対する国際社会の評価も注目される。

出典:Al Jazeera
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