ポーランド最高裁および憲法裁に警察が出動
概要
2026年10月31日、ポーランド当局は最高裁判所の上級判事2人および憲法裁判所の首席判事を停職処分とし、刑事訴追に向けた手続きを進めた。トゥスク政権は司法機関の脱政治化を掲げて改革を推進しており、対象裁判所に警察が出動する事態に発展した。政府側と判事側の対立は危機的局面に達しており、司法の独立をめぐる緊張が一段と高まっている。
背景
ポーランドでは2015年以降、与党と司法機関の間で司法の独立をめぐる対立が繰り返されてきた。前政権が憲法裁判所や最高裁に政治的な任命を繰り返したとして強く批判されており、EUはこれを法の支配の侵害と判断し、資金凍結などの制裁措置を発動した経緯がある。2023年末に政権交代を果たしたトゥスク首相率いる連立政権は、司法機関の独立性回復を掲げて改革を進めてきたが、既存の判事らとの対立が深まり、今回の停職処分・警察出動という事態に至っている。
今後の注目点
停職処分を受けた判事側が法的な対抗措置に出るかどうか、また政府が刑事訴追を実際に進めるかどうかが焦点となる。EUが今回の措置をどう評価し、ポーランドへの法の支配審査や資金措置に変化が生じるかも注目される。
出典:BBC Europe
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